【 麗子憤怒 】 |
「れいなり」の常連さん、ぐっちいさんから頂いたSS〜♪
なりぽしの書いたプチ麗子祭りSS『触覚騒動』の続きをぐっちいさんが書いてくれました〜♪
やっぱり・・・・かわいそうななりぽしですぅぅぅ。 (T^T)
何故かわいそうなのかは読んでからのお楽しみ〜♪
このSSを楽しむには以前の掲示板SSを読んでいると設定が解って面白いです。
掲示板SS『お嬢様対決 麗子vsあゆ の日々』
麗子「そう、そういうことだったの・・・。」
なりぽしの部屋にいる大空寺あゆを見た麗子お嬢様は何故か晴れやかなお顔をしていた。
その場にいる全員が思ったことだろう。
なりぽしはただではすまないと・・・。(アーメン)
麗子「じゃあ、私は部屋に戻るわ。鬼虎、あとで私の部屋に来て頂戴。」
鬼虎「は?はぁ、了解しました。」
去っていくお嬢様。
ぐっちいが口を開く。
ぐっちい「なりぽしさん、今回という今回はやばくないっすか?」
鬼虎「うん、今までとは反応が違うよ。」
ばくし「・・・♪(ムーンウォークでメンバーの周りを動く)」
なりぽし「・・・とうとう愛想を尽かされたのかな。」
あゆ「好都合よ。あんたはあたしの所に来ればいいのさ!」
鬼虎は空気読めよと思ったが口には出さなかった。
相変わらず奥ゆかしい我らが隊長。
しばらくみんなで相談をしたがなりぽしは大空寺あゆの部屋に厄介になることに決まった。
その間のことに関しては鬼虎、ぐっちい、ばくしがなんとかしておくということになった。
なりぽし「では、鬼虎さん、ぐっちいさん、ばくしさん。」
鬼虎「ええ。お嬢様が落ち着くまでこっちのことは任せておきなさい。」
ぐっちい「給料は今月分は振り込んどきますんで安心してね。」
ばくし「・・・♪(フォーゥ!)」
あゆ「任せとくさ。なりぽしはあたしが面倒みるからね。安心さ!」
それが1番心配なんだよ、と思ったが口には出さない鬼虎。
うん、やっぱり奥ゆかしい。
なりぽし&あゆ「じゃ!」
鬼虎&ぐっちい「じゃ!」
ばくし「・・・♪(パントマイムで壁があるように動いてる)」
なりぽしとあゆは去っていった。
見送っていたがぐっちいが思い出したように言った。
ぐっちい「鬼虎さん、お嬢様に呼ばれてましたよね?」
鬼虎「あ、そうだった。そろそろ行かなくちゃ。」
鬼虎は麗子お嬢様の部屋に急いだ。
ぐっちい「さーて、残った我々は屋敷の見回りでもするか、って
ばくし、お前はさっきからなにやってるんだ?」
ばくし「・・・♪(体で文字を作ってる)」
ぐっちい「ほら、行くぞ。
なんとなく鬼虎さんはしばらく親衛隊の仕事はできない予感がするから我々が頑張らねば!」
ばくし「・・・?(そうなの?)」
ぐっちい「予感がするのよ。わかったらさっさと行くぞ!」
ぐっちいとばくしも親衛隊の仕事に戻っていった。
その頃、麗子お嬢様の部屋。
鬼虎「お嬢様、麗子親衛隊大隊長鬼虎。ただいま参りました。」
麗子「入りなさい。」
鬼虎が部屋に入ると麗子お嬢様がにこやかに迎えてくれた。
瞬時に背筋に寒気が走る。
長年死線を潜り抜けてきた鬼虎だから感じる悪寒。
麗子お嬢様はそんな鬼虎をみて面白そうに話し始めた。
麗子「鬼虎、あなたに協力して欲しいのよ。」
鬼虎「な、何をでしょうか・・・?」
鬼虎は冷や汗が止まらない。
麗子「新藤家特設科学研究所にね。(ニヤリ)」
<新藤家特設科学研究所>
新藤家がその財力をもって数十年前からロボット工学や生物学などのあらゆる科学技術を研究するために
設立された研究所である
鬼虎「私、学問は専門外なのですが。」
麗子「いいのよ、あなたにはその身体で協力してもらいますから。」
その途端、部屋に何十人もの白衣を着た集団が乗り込んできた。
その集団に麗子お嬢様が命じる。
麗子「さあ、その男をもとに例のものを完成させるのよ!」
白衣の集団「はい!」
鬼虎「やめてぇ!」
麗子「大丈夫よ、ちょっと身体を調べるだけだから(はぁと)」
1週間後、鬼虎は新藤家の門前で発見された。
ぐっちいが言うにはその時の鬼虎は「お嬢様が本気になった、大変だ。」とうわごとのように繰り返していたという。
そんなことを知らないなりぽしとあゆ。
あまーい同棲生活を満喫していた。
なりぽし「はい、あゆちゃん、あーん。」
あゆ「あーん。(ぱくっ)」
なりぽし「おいしい?」
あゆ「1人で食べたら味気ないプリンもあんたに食べさせて貰うとまた格別な味さ。」
なりぽし「もう、あゆちゃんたらぁ。」
なりぽし&あゆ「うふふ・・・。」
なんだこのバカップル。
でもそんな甘い日々が長く続くことは神が許しても新藤麗子が許す筈がないのだった。
突然、あゆの部屋のドアが吹っ飛んだのである。
なりぽし&あゆ「な、なんだ・・・?」
?「お前がなりぽしか。(機械的な声)」
なりぽし「そ、そうです。」
思わずそう答えてしまったなりぽし。
それを聞いた謎の声の相手は部屋に入ってきた。
その姿はまさにロボット。
いわゆる特撮のメタルヒーローといわれるものにそっくりな外見をしていた。
?「新藤麗子の名の下に使命を果たす。」
あゆ「なんなのよ、この鉄屑。(さすがに怖いのか、声が震えてる)」
謎のロボットの腕から手帳みたいなものが出てきた。
それを手に持ち、ロボットは名乗りを上げた。
?「新藤家私設機動捜査隊隊長 機動兄貴 オニトラン!」
なりぽし&あゆ「・・・・・・。(言葉がないようだ)」
オニトラン「対なりぽしルール第1条、
機動兄貴オニトランはいかなる場合でも理由なしになりぽしを捕縛することができる!」
なりぽし「嘘・・・?」
オニトラン「第2条、
機動兄貴オニトランは相手がなりぽしと認めた場合、自らの判断でなりぽしを折檻することができる!」
なりぽし「ちょっと!」
オニトラン「第2条補足、場合によっては○○○することも許される!」
なりぽし「○○○って、何!ねぇ!!」
オニトラン「考えるな、感じろ。」
あゆ「ロボットの癖にやたら人間くさいこと言うのね。」
なりぽし「もしかして、なりぽしの浮気を24時間監視するために君は生まれたの・・・?」
オニトラン「そうだ。ロボットだからな。疲れを知らんぞ。」
なりぽし「よし、わかった。逃げる!」
あゆの手をとり、猛烈な勢いで逃げ出したなりぽし。
しかし、相手が人間を遥かに超える能力持つロボットだということを忘れていた。
曲がり角を曲がったらそこにはオニトランが仁王立ちしていたのだ。
なりぽし「ひぃ!先回りされたですぅ!!」
オニトランは右足太ももから十手型の武器を取り出すとそれを構えた。
十手の先端から光の帯のようなものが発生している。
オニトラン「第3条、
浮気の現場をおさえられ、逃げ出そうとした罪は特に重い!!」
なりぽし「さすが麗子お嬢様、私の行動を知り尽くしてますぅ!!」
あゆ「さすが私がライバルと認めた女ね。」
オニトランがゆっくりと近づいてくる。
十手の光がさらに強くなる。
オニトラン「折檻の時間だ。」
なりぽし「ごめんなさい、許して、お願い!」
オニトラン「我がマスター、新藤麗子に言うのだな。」
オニトランは十手を振りかぶり、なりぽしの股間に1閃した。
オニトラン「オニトラン・ダイレクト!!」
なりぽし「あわびゅうっ!」
なりぽしは悶絶し、倒れた。
それからなりぽしは麗子お嬢様のもとへ強制送還された。
あゆはひとまずこの場での負けを認めて引き下がった。
恐らく対抗方法を考えてまた麗子お嬢様の前に現れることだろう。
それから1週間後、なりぽしが現場に復帰した。
復帰後のなりぽしの勤務態度は良好で気持ち悪いくらいだった。
鬼虎「いやぁ、なりぽしさん。最近頑張ってますねぇ。」
ぐっちい「ほんとほんと、私も見習わなくちゃね。」
ばくし「・・・。(無理無理)」
ぐっちい「ばくし、あのことバラしちゃうよ?」
ばくし「・・・。(俺が悪かった。)」
みんなは知らない、なりぽしには24時間監視する存在があること。
あの、恐怖の機動兄貴。
あんなものが存在しているのだから真面目にならざるを得ないだろう。
大空時あゆが対抗策を持たない限りこの状態が続くと思われる。
こんなことをやろうとする女は新藤麗子しかおるまい。
最後に新藤麗子が強制送還されたなりぽしに言った事をお知らせしよう。
麗子「なりぽしは私のものよ。」
この一言にどれだけの意味が込められているのか。
とにかく、新藤家は安泰のようだ。
をわり
やっぱり、やっぱり・・・なりぽしが被害を被る設定だ。 (T^T)
掲示板で「と言うわけで、ぐっちいさんは「触覚騒動」の続きを書くこと」と書いてから数日と経たずして送られてきたSS。
なのにこの面白さ〜♪ ぐっちいさんには敵いません〜。 (∩。∩;)ゞテレテレ・・・