【 触覚騒動 】

 なりぽし新作SS〜♪
 

   麗子祭り用に書き始めたのはずいぶんと前のはずだったのに・・・
   しかもお嬢様の出番少ないし。(∩。∩;)ゞテレテレ・・・
   しかも○○だし。 <答えは最後に   

   ちなみに・・・このSSを楽しむには以前の掲示板SSを読んでいると設定が解って面白いです。

      掲示板SS『お嬢様対決 麗子vsあゆ の日々』

      掲示板SS『なりぽし、鬼虎、ぐっちい、恋の鞘当て大合戦〜』


新藤家親衛隊詰め所にはいつものメンバーが集まっている。
なにやらなりぽしを取り巻いて今日も新たな騒動が・・・

「なりぽしさん・・・これは・・・触角?」
「はうっ、痛いっ、強く引っ張らないで下さいぃぃぃ、鬼虎さん」
「うーむ、ぐっちいさん、どうやら本物のようですよ。」
「わたしの茜さんと同じ触角が、よりによってなりぽしさんに生えるとは。」
「あうう・・・これって茜さんと同じものなんだぁ。」(*´ェ`*)ポッ
「くわっ!!! わたしの茜さんとなりぽしさんが一緒なんて許せないっ!!! 決闘だっ!!」
『茜と一緒』、ただそれだけの言葉がぐっちいには許せなかった。
どこから出したか、なりぽしに白い手袋を投げつける。

「・・・・・」(ばくしさん台詞)
ばくしはボーっとぐっちいを眺めて居たが・・・突然そのみぞおちに強烈なパンチ一閃!!!
声もなく崩れ落ちるぐっちい。
「はうっ?!!・・・ぐっちいさんほどの強者を一撃で・・・ばくしさん、恐ろしい子。」と、なりぽし。
「ふう、静かになりましたね。 ご苦労様ですばくしさん。」と、鬼虎。
「・・・・・」(ばくしさん台詞) (゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン
ばくしは何事もなかったかの様にぐっちいを後ろのソファーに横たえる。
(実は親衛隊の中で一番の仲良しさんである、ぐっちいとばくし。同人では、ぐっちい受け、ばくし攻めで腐女子に人気らしい。)

「朝、気がついたら生えていたんですぅぅぅ。
 可愛い女の子に生えたって、アホ毛とか言われるのになりぽしには必要ないですよ〜。」
「うーむ、ただの寝癖かと思いましたが・・・ちょっと変ですね。」
「・・・・・」(ばくしさん台詞)
確かに変である。
見た目もそうであるが、それよりもおかしなことがある。
なりぽしの触角は常にある方向を指しているのだ。
それはなりぽしがどの方向を向いても変わらないのである、まるで磁石が北を指し示すように。
「なりぽしさん、この方向は・・・・」
「方向は・・・・」
「・・・・・」(ばくしさん台詞)

しばしの間。

「「麗子お嬢様のお部屋??!!」」
「・・・・・??!!」(ばくしさんの台詞)

「なりぽしさん、これって・・・・」
「「お嬢様レーダーっ????!!!!」」
「・・・・????!!!!」(ばくしさんの台詞)
なりぽしの触角を見つめる親衛隊メンバー(ぐっちいさんを除く)。
「はっ、なりぽしさん、触角が動きだしましたよ。」
鬼虎の声になりぽしは上目で自分の触角の動きを見た。
それは麗子の部屋の方角から廊下の方を指し示し、今は親衛隊詰め所の入り口を向いている。
声がする。
「なりぽし居るの? 入るわよ、よろしくって。」
その言葉に対する返事も待たずに麗子がドアを開く。
「町内の視察に出かけるわよ、なりぽし付いてらっしゃい。 
 ・・・・って、あら、その髪型どうしたの? あなたにしては素敵じゃなくって。」
「はううう・・・お嬢様ぁぁぁ。」涙目のなりぽし。
ばくしが一歩踏み出す。
「・・・・・」(ばくしさんの台詞)
「『・・・・・』じゃ、判らなくってよ、ばくし。」
「お、お嬢様、わたくしが説明いたします。」
「鬼虎、いったいどうしたの? 髪を誉めてあげただけなのに、なりぽしのあの反応は?」
「実は・・・かくかくしかじか。」


「ふーん、じゃあ、その髪の毛は私を指し示すレーダーということなのね。」
「はい、お嬢様。」鬼虎
「あうあう・・・」なりぽし
「・・・・」(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン (ばくしさん台詞)

「別に困るようなことじゃなくってよ。 私の事を常にガードするための機能として十分に役立つことですもの。」
「はうっ、そ、そうでした。」
「おお、なりぽしさんにぴったりの能力ですね。」
「・・・・・」(ばくしさん台詞)
「     」(意識を失ったままのぐっちいさん台詞)

ある日突然なりぽしが便利な機能をゲットしたとして何事もなく騒動は収拾するかと思われた・・・・・・がっ!!!!!


「な、なりぽし・・・触角が二本になってるわっ???!!!」
「へっ?」
麗子の言葉に自分の触角を見上げるなりぽし
「ふ、増えてるぅぅぅ。」
「な、なりぽしさん、一本は麗子お嬢様を指していますが・・・・」
二本になった触角のうち一本は麗子を指している、そしてもう一本は・・・
「ふっ・・・どうやらなりぽしさんの私室を指しているようですね。」
背後からの声。
いつのまにか復活したぐっちいがその先にあるものを言い当てた。
「なりぽしの私室ですって?」
「・・・・・(嫌な予感がする。)」(ばくしさん台詞)
「行ってみましょう。 そこにあるものを確認すれば、なりぽしさんの触角の原因が判るかも。」
親衛隊隊長の鬼虎、即座に動く。


なりぽし私室前。
「だ、だめです、開けちゃだめですってばぁぁぁ!!!!」
「ふっ・・・なにか怪しいですね。」
じたばた暴れてドアを開けさせまいとするなりぽしをぐっちいが羽交い締め。
「鬼虎、ばくし、さあ、なりぽしの部屋を調べるのよ。」
「はっ。」
「・・・・・」( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!! (ばくしさん台詞)
鬼虎とばくしがドアに近寄った時・・・・・
バンッ!!!!
ドアは中から勢いよく開かれたっ!!!!

「あーーーーっ、もううがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!! 
 人が気持ちよく寝てるのに部屋の外でうだうだとうるさいんじゃあっっっっ!!!!!」」
金髪のツインテールの娘がシーツを身体に巻き付けて出現っ!!!!

「だ、大空寺さん????!!!!」
「「あ、あゆ????!!!!」」
「・・・・・っ???!!!」(ばくしさん台詞)
「も、もう、お終いだぁぁぁぁ。」
天を仰ぐなりぽし。
触角の一本はしっかりとあゆを指している。


 ※ 「しかも○○だし。」の答え・・・・「未完」
   いやぁ、本当に間に合わないとは思わなかったですぅぅぅ。 
   (-_-)/~~~~ピシー!ピシー! 「あなたっていつもそうじゃなくって!!!」