- 第1話 オリジナルの投稿日:2008/01/20(Sun) 21:35
- 朝、目が覚める。
お腹が重い。
ベットから起き上がり、鏡に写る自分のお腹を見るとため息が出た。
(別に牛丼50杯食べたわけじゃないんだけどね…)
ふっくらとお腹が膨れていた。
妊娠してしまったお腹を見て、ここ数ヶ月続いたため息を繰り返す。
西澤美紗子は、今日も憂鬱な気持ちで登校する。
市内で、奇異な目で見られることもなくなった。
妊娠が発覚した時は、やはり騒ぎになったものだ。それと、マタニティー風の
制服なんてありはしない。仕方ないので、丈の長いスカートに変えて胸の下まで
上げた。生まれてくる子供のために、一応は気を遣っているようだ。
(そんなわけないでしょ!…って私、誰にツッコでいるのかしら)
そう、愛し愛されデキちゃったのなら責任の自覚ってものもあるのだが…。
(そうよねえ)
いやいや、廻されちゃって誰の子か分からなくっても…。
(ジョ、ジョーダンじゃないわ!)
おぞましさに、ぶるぶるっと体が震えた。
といいつつ、ちょっぴり期待してなぁい?
(してないわよ)
本当に?
(初めてが廻されるなんて、ロマンチックじゃないわ)
妊娠したくせに。
(うるさいわね。人間相手に妊娠したんじゃないのよ)
そう、西澤美紗子の憂鬱は、お腹の子が人間じゃないことが最大の原因だった。
なりぽしさんの許可を得て、掲示板に書き込みました。
話に自信なし!(えっへん)
どうなるんでしょうねえ。