なるるな |
奈留は麗子お嬢様となりぽしの娘。
瑠菜はいずみと龍之介の娘。
瑠菜は奈留よりも一つ年下です。
二人とも、もう母親達が『チチ戦争』をしていた頃と同じお年頃。
今日はいずみの家に麗子と奈留が遊びに来ています。
「いらっしゃい、麗子さん奈留ちゃん、待ってたわよ。」
「ふふ、お久しぶりねいずみさん。」
「こんにちは、いずみおばさま。」
「はい、奈留ちゃんこんにちは。」
「奈留ちゃーんこんにちは〜。」
「あーん瑠菜ちゃん、久しぶり〜。」
「ねえねえ、奈留ちゃん私のお部屋に行こう。」
「あらあら瑠菜ったら、奈留ちゃんたちは今着いたばかりなのよ。
少しゆっくりして貰ってからにしたら?」
「えー、瑠菜は奈留ちゃんと一緒にお話したいの。 見せたいものもあるし。」
「ねえ麗子母様、瑠菜ちゃんのお部屋に行っても良い?」
「良いわよ。 母様はいずみおばさまとお話してるから、瑠菜ちゃんに迷惑
をかけないようにね。」
「あーん、母様ったらまた奈留のこと子ども扱いするぅぅぅ。 奈留だってもう17歳
になるんだよ。」
母親にふくれっつらを見せる奈留。
だから子供なのよねと麗子は思った。
「ねえねえ、早く行こう奈留ちゃん。」
じれったそうに奈留の手を引いて二階への階段を目指す瑠菜。
二人の後ろ姿を見ながら母親二人は、
「ふう、あの子も17になるのよねぇ。 わたしたちもあの頃は・・・」
「チチ戦争なんて言ってふざけてたな。」
麗子と二人きりになりいずみの口調はその当時に戻っている。
「チチ戦争・・・懐かしいわね。」
「ああ、そうだな。 それに麗子の場合あの騒動のおかげで今のご主人と一緒になれ
たようなものだからな。」
「ふふふ、そうね。」
「まあ、懐かしい話はゆっくりと・・・・」
二階の瑠菜の部屋。
広い屋敷の庭が一望できる日当たりのよい部屋である。
「いつ来ても綺麗なお部屋ね。」
「へへへ、このお部屋お母さんが学生時代に使っていたお部屋なんだよ。
机もベットもお母さんの使っていたものなんだよ。」
「ええ、前にも教えてくれたよね。」
「それでねぇ・・・・こんなものも出てきたりするんだ。」
瑠菜はそう言って机の引出しを引いた。
「何?何?」
「内緒だよ。 お母さんのラブレター。」
「えーーーーーっ!!!!」
「でもここにあるんだから、きっと出せなかったものなんだよ。」
「・・・それで読んだの?」
「ううん、読めないよぅ、一人じゃ。 だから奈留ちゃんが一緒の時にって思って。」
「見せたい物ってそれなんだ・・・でも、わたしが一緒に読む方が問題あると思うけ
ど・・・」
「うん・・・」
瑠菜は手にした封筒をテーブルに置いて立ち上がり、自分のベットに腰掛ける。
奈留も自然その隣に腰掛けた。
自分達が恋をする年頃になっても、自分達の親がかつて恋愛した、そしてその結果
自分達が生まれてきたという事は実感出来ないのである。
瑠菜はテーブルの上の封筒を見ながらも話を変える。
「ねえ、奈留ちゃんのお父様って、どうやって麗子おば様と一緒になったの?」
「あのね・・・私が出来ちゃったから。」
「えー、おじ様と麗子おば様って出来ちゃった結婚だったの。」
「ええ、そうみたい。 しかも母様の方が夢中だったんですって。
父様と一緒になりたいから安全日だって嘘まで言って・・・・(*^.^*)エヘッ」
「あ、安全日・・・・お、おば様が?」
「不思議?」
「だって・・・あのおば様が信じられない。 それに奈留ちゃんのお父様って浮気者で
有名なんでしょう?」
「う、浮気者って・・・」
「てへっ、ご、ごめんなさい。 恋多き人?」
「うー、言い方を変えたって変わらないわよ。 確かにそうだから仕方ないけどね。」
「奈留ちゃんのお父さんって決してカッコよくないよね。」
「瑠菜ちゃん!! あれでも私の父様なんだから。」
「ご、ごめんね。」
(*^^*ゞペロッと舌を出す瑠菜
「でも娘の私が見てもカッコよくないのよねぇ。いつも母様にペコペコしてるし・・
それなのに母様、時々父様のことポーっと見とれたりするのよ。
それに浮気相手のプリンセアさん大空寺のおば様もみんな父様のこと好きみたい。
最初は父様から好きになってアプローチするんだって聞いたけど・・・」
「ねえ奈留ちゃん・・・
おじ様のお相手の人って、みんな金髪で胸が大きいんじゃない?」
「あっ・・・本当だ。」
「奈留ちゃんも金髪だよね。 そして・・・」
瑠菜の目線が奈留のそこに・・・・
そして手も。
「むにゅむにゅ?」
「きゃ、きゃぁ!? な、何?」
「えいっ、もう一度。 むにゅむにゅ。」
「きゃぁ・・・あ、あん。」
「あー、感度も良いんだ。」
「も、もう、瑠菜ちゃんたら。」
すぐに頬が赤くなる奈留
「いいなあ奈留ちゃん。 胸大きくて・・・・」
「な、何?」
「わたしなんかお母さんがああだから・・・こんなだし・・・」
「瑠菜ちゃん、胸気にしてるの?」
「うにゅ・・・胸が大きければ私も好きになって貰えるかもしれないのに。」
「えっ? 胸がって・・・胸を大きくしてうちの父様に好きになって貰いたいの?」
「むー、違うよ〜。 ・・・ごにょごにょ鳴沢君に・・ごにょごにょ。」
「鳴沢君?」
「あー、言わないで〜。」
「ふーん、大きな胸になってその人に好きになって貰いたいんだ。
ふふふ、でもその人が胸の大きな子を好きじゃなかったらどうするの?」
「大きな胸を好きじゃない人?」
「そうよ、ほら人の好みって十人十色って言うでしょう?」
「言うかなぁ。」
「い、言うの。 だから巨乳じゃなくて、貧乳や微乳が好きな人だってきっと
居ると思うの。 もしかしたらその鳴沢君もその一人かも知れなくってよ。」
「そ、そう?」
奈留の言葉にちょっと期待を募らせる瑠菜。ヽ(´▽`)/へへっ
「そうよ、だから・・・・大きさじゃなくて・・・」
「奈留ちゃん?」
今度は奈留の手が瑠菜のそこに・・・
「だからその分、感度を高めなくっちゃね。」
「あうっ・・・そんなぁぁぁ。」
以下自主規制・・・・
「なんだか賑やかね・・・」
麗子が上の部屋を見上げるようにして言う。
「わたしたちの頃もそうだったろ、きっと彼氏のお話でもしてるのさ。」
「そうね。」
「そうさ・・・・」
母親達から娘達に時代は変わっても『チチ戦争』は続くものなのかも知れません。
後書き
このSSは、いずみ萌えのすさんのサイト『お昼寝宮』が3年間の活動を終えて閉鎖される直前にお贈りしたものです。
『お昼寝宮』は『れいなり』開設のきっかけになった【チチ戦争】発祥の地でした。
『お昼寝宮』は閉鎖されても【チチ戦争】はいずみと麗子の娘達に引き継がれて・・・・
終わりじゃないんだという意味合いも込めての奈留と瑠菜のお話です。 ヽ(´▽`)/へへっ
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