移り行く季節(とき)の中で ほのかな勇気・・・

 

 ひでのりさんから頂いた初めてのSSの第三弾です。

 まだまだ連載は続きますぅぅぅ〜♪

   わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪<喜ぶなりぽし 


健太郎達 卯月学園一行は、高校生活最大のイベントとも言える修学旅行で、

下町情緒溢れる文化と歴史の都【京○府】に来ていた・・・

秋と言えども、まだまだ残暑が厳しいここ京○府で・・・

どのような思い出が刻まれるのか、それはまだ・・・誰にも分からない・・・・・・

 

 

 

健太郎 「稔! 稔!! 稔!!! ついに来たんだな!!!」

    「うっせーよ!! そんなに声張り上げなくても聞こえてるってぇーの・・・」

健太郎 「わりぃ わりぃ・・・つい興奮したもんでな・・・あはは;^_^A」

    「まっ・・・健太郎の場合・・・この場に居ること事態が奇跡なんだけどな(^^) 」

(そう言うおまえも奇跡だろ!! (天の声) )

 

健太郎は、まだ空港に着いただけなのにこの騒ぎようである。

旅館に着いた時の興奮は、計り知れない物であろう・・・

そんな健太郎に、話し掛ける1人の女生徒が居た。

そう・・・学園内に隠れファンが多数存在する【加納涼子】である。

彼女は旅行が始まって以来、健太郎の傍(そば)を片時も離れようとしないのだ。

傍(はた)から見たら可愛い彼女が、彼氏に甘えてるようにしか見えないのだろうが・・・

実の所は・・・他の女生徒を健太郎に近付けさせない為の、涼子なりのアピールなのである。

涼子が美人だと言う事と、健太郎が満更でも無い事が唯一の救いで・・・

一歩間違えれば・・・いわゆる【ストーカー】行為である;^_^A

涼子   「健太郎君って・・・少年のように瞳を輝かすのね・・・(。-_-。) 」

健太郎 「そう?・・・俺は普通だと思うけど・・・」

涼子   「そんな健太郎君だから・・・(。-_-。) 」

健太郎 「何?・・・聞こえないよ・・・」

涼子   「ううん・・・何でも無いの!! はっ・・早く行きましょ!!」

涼子は他の生徒に見られても気にした素振りを見せず、健太郎の手を握ると3年C組が並ぶ場所へと小走りに駆けて行った。

そんな2人のやり取りを、黙って遠目に眺める2名の女生徒が居た・・・

そう・・・【結城瑞穂】と【新藤麗子】の両名である・・・・・・

結城瑞穂:新藤麗子  
      「・・・・・・・・・・・・」


静香先生「さあ・・・これからバスに乗って今日の宿へと向かいます。

       みんなは、もう高校生なんだから速やかに行動してちょうだい!!」


美人担任教師の一言で、3−Cの生徒達は速やかにバスに乗り込んだのである。

涼子が健太郎の横を確保したのは言うまでも無い・・・;^_^A

 

 

 

旅館【流水館】

 

 

 

健太郎達一行は、ようやく今日の宿【流水館】に着いたのだが・・・

修学旅行で泊まるには、あまりにも豪華な宿であった。

    「すっげーー!! マジ!? こんな所に泊まるの・・・(さっそく、みこちゃんの部屋を調べておかねば・・・ウシシ)」

晴彦  「フッ・・・たまには庶民の泊まる宿も悪くない・・・」

反応は人それぞれだが・・・

この場に居る生徒の中には、もっと大事な事・・・

そう・・・ここ数日が運命の分岐点とも言える生徒が約1名存在した。

その生徒とは、もちろん【長瀬健太郎】その人である。

しかし・・・健太郎本人が知る由も無く・・・

本人の意思に関わらず、時は無情にも刻まれていった・・・

 

 

 

そして・・・

今日から始まる修学旅行に、一生を賭けて勝負すると誓った1人の女生徒が居た。

そう・・・【新藤麗子】その人である。

彼女は夕食の時間を待っていたのだ。

このままでは、加納涼子に健太郎を奪われるのは眼に見えて明らかだったからだ。

結城瑞穂は親衛隊(熱烈なファン)の眼が光っている為、中々健太郎にアプローチを掛ける事が出来ずに居た。

つまり敵はただ1人・・・【加納涼子】である!!

 

 

 

新藤麗子曰く・・・

敵は流水館にあり!! (本能寺ではありませんか? 作者)

麗子   (なりぽし! 準備はよろしくて?・・・ダメ作者を・・・)

なりぽし (あの〜お嬢様・・・本能寺でよろしいのでは?・・・;^_^A)

麗子   (あっ・・あなた達には・・・イッ・・イマジネーションが欠落してるようね(。-_-。)

       いい? わたくしが言った事がすべて・・・法律よ!! りっ・・理解したのかしら!?(。-_-。) ・・・)

作者:なりぽし  
      (・・・・・・;^_^A)

 

 

 

麗子は、健太郎が席に着いたのを見計らうと・・・

あくまで平静を装い、涼子と瑞穂の位置を確認した上で健太郎に歩みよったのである。

用意周到! 沈着冷静である!!

 

 

 作者  (さすがに女の・・・;^_^A)

 麗子  (どうしたのかしら? わたくしの事は気にせず続けたら?)

 作者  (いえ・・・(T_T)  )

 

 

さすがに偶然を装うのは無理と踏んだ麗子は、誰でも分かる低レベルな言い訳を考えていたのだ。

健太郎 「ん!!・・・麗子・・・どうした? 席は一杯空いてるんだから・・・俺の横に座る事なんか無いだろ!?」

麗子  「何を言ってるの? いい? もし・・・もしもよ・・・

      あなたの食事のマナーが悪い所を、他の学校の生徒達に見られたら・・・

      わたくしの通う卯月学園のレベルを疑われるわ・・・(。-_-。)

      本当〜は嫌だけど・・・隣に座って・・・あなたの食事マナーを監視させてもらうわ(。-_-。) 」

健太郎 「おい麗子;^_^A・・・だいたい他の学校の生徒がどこに居るんだ?・・・

      それに・・・フランス料理を食べる訳じゃないんだぜ?

      いくら俺の横に座りたいからって・・・ちょっと厳しいよなぁ〜(ニヤ)」

麗子  「フンッ・・・あなたって、どうして私の優しさが分からないのかしら(。-_-。)

      ・・・あなたが誘い辛いと思って、敢えて下手な嘘までついて来てあげたのに・・・(。-_-。)

      わたくしと食事を楽しみたいのなら・・・新藤家を通してもらわないとね!!」

 


作者  (なりぽしさん・・・開き直ってますよ・・・)

なりぽし(そうなんですよ・・・都合が悪くなると、いつもああなんです・・・;^_^A)

麗子  (なりぽし!! ダメ作者とわたくし・・・どっちの味方なの!!)

なりぽし(あうぅ〜今度、桜木財閥の採用試験を・・・たしか【舞】お嬢様・・・)

麗子  (舞!?・・・)

なりぽし(いっいえ・・・Myお嬢様ですよ;^_^A 私にとっては麗子お嬢様こそ・・・真のお嬢様と言いたかったのです)

麗子  (そう・・・なりぽしは、中々見込みがあるわね♪)

作者  (なりぽしさん・・・何とか誤魔化しましたね(苦笑) )

なりぽし(ふぅ〜苦労が絶えませんよ・・・(^^;) )

 



健太郎は、支離滅裂な麗子の事を【カワイイ】と心の底から思っていた・・・(どういう感性だ;^_^A)

嘘や言い訳は、幼稚園レベル・・・いやそれ以下かも知れないけど・・・(麗子:大きなお世話よ!!)

健太郎には麗子の気持ちが痛いほど分かっていた・・・


健太郎 「麗子・・・実は俺・・・・・麗子の事が・・・」


麗子は、いきなり真剣になった健太郎の雰囲気に鼓動が速くなり、

次の言葉を聞くのが怖くもあり・・・又、期待せずには居られなかった。

麗子  「わたくしの事が?・・・」

健太郎 「麗子の事が・・・」


その時・・・(お約束;^_^A)

健太郎の背後を1人の女生徒が通り・・・

そして麗子とは反対側の、健太郎の横に座ったのである。

涼子  「健太郎君・・・食事を済ませたら・・・屋上へ行ってみない?」

いきなり声を掛けられ驚いた健太郎であったが、反射的に返事をしてしまったのである。

健太郎 「うん・・・別にいいけど」


麗子は、涼子の登場により・・・さっきの言葉の続きを聞けずじまいであった・・・

麗子  (私の事が・・・好き? まさか・・・でも・・・私を見る健太郎君の眼差し・・・普通じゃなかったわ (。-_-。) )

涼子  「・・・・・・」

 

 

 

数刻の後・・・屋上

 

 

 

健太郎 「星が綺麗だね・・・卯月町とは、また違った感じがするよ・・・」

涼子   「ねぇ・・・健太郎君・・・覚えてるかしら? (。-_-。) 」

健太郎 「何が・・・」

涼子   「創造の時・・・」

健太郎 (ギクッ!!)

涼子   「僕は・・・涼子ちゃんだけが好きだ・・・ずっと傍に居るよ・・・涼子ちゃん以外の女の子には興味ないからさ・・・」

健太郎 「どうしたの? いきなり・・・」

涼子   「最近、健太郎君の心が私に無いような気がして・・・あの言葉は・・・私を抱く為に言った口からの出まかせ?」

(多分、そうである・・・by作者)

 

健太郎 「ちっ・・違うよ・・・俺が好きなのは涼子ちゃんだけだし・・・涼子ちゃん以外の女の子なんて眼中に無い!!

       いや・・・この世で涼子ちゃんだけが女だ!! うん!! そうだ!!」

涼子   「何か・・・自分に言い聞かせてるように聞こえるんだけど・・・気のせいかしら? ;^_^A」

健太郎 「涼子ちゃん・・・・・・んっ・・・」

涼子   「んっ・・・・・・」

満天の星空の下で、健太郎と涼子は恋人同士がする口づけを交わしたのである・・・

涼子   「麗子さんと・・・瑞穂さんに・・・同じ事をしたら・・・」

健太郎 「はいっ!! しませんです!!」

涼子は最後まで言葉を続けなかったが、その【ニヒルな笑み】がすべてを物語っていた・・・

健太郎 (殺される・・・)

 

 

 

修学旅行の2日目はクラス毎に別れて、それぞれのコースを回ったのである。

この日は、何も起こらず平和そのものであった・・・

卯月学園一行は、宿を【風月館】という宿に移したのである。

この宿も昨日泊まった【流水館】に負けず劣らずの豪華な宿で・・・

健太郎は、京○府にはボロイ宿は無いとさえ思えていた。

 

(多分、無いです・・・by作者;^_^A)

 

真由美 「ねぇ〜健太郎・・・今夜遊ばない?」

健太郎 「トランプでもするのか?」

真由美 「・・・まあ・・・トランプでもいいかな・・・じゃあ後でそっちにお邪魔するわ・・・確か同室は稔と慎二君でしょ?」

健太郎 「じゃあ・・・後でな」

 

  (真由美の遊ぶと言う意味は、読者様の御想像通りの意味ですが・・・良い子のお話しなので・・・;^_^A)

 

夕食も終わり、部屋で寛ぐ健太郎達の部屋のドアを叩く者がいた。

健太郎 「おっ・・・真由美が来たみたいだな・・・慎二・・トランプ出してくれよ!」

慎二   「うん・・・」

    「健太郎・・・早く出ないと・・・」

健太郎は、急いで真由美が外で立っている筈のドアを開けた・・・

しかし・・・

そこに立っていたのは・・・【瑞穂】と【みこ】の両名だったのである。

健太郎 「瑞穂・・・それに、みこちゃんも・・・」

瑞穂   「健太郎君たち暇でしょ? トランプでもしようと思って♪」

みこ   「健〜太〜郎〜さ〜ん・・・・・・ご〜機〜嫌〜い〜か〜が〜で〜す〜か(^^) 」

健太郎 「ちょうどいいや・・・これから真由美も来るから6人でトランプしよう」

瑞穂は親友のみこを誘って、やっとの思いで来たので・・・

断られた時の事を考えると内心ビクビクであった。

だから、返事が自分の意に添う物だったので喜びも格別だったのである。

瑞穂  「うん!! (^^) 」

みこ  「よ〜ろ〜し〜く お〜願〜い〜し〜ま〜す」

健太郎が瑞穂達を部屋に入れ、ドアを閉めようとした時・・・涼子が声を掛けて来たのである。

涼子  「健太郎く〜ん 今から屋上に行って星を見ない?」

健太郎は涼子に訳を説明して、結局6人でトランプをしながら真由美を待つ事になったのである。

瑞穂と涼子は、さりげなく健太郎のサイドを確保して【女の戦い】を人知れず演じていた。

   「真由美の奴・・・おっせぇな〜・・・健太郎・・・ジュース買って来いよ・・・ついでに真由美も呼んで来てさ・・・」


健太郎は【パシリ】になるみたいで嫌だったが・・・ジュースが奢りだと分かると、あっさりプライドを捨てたのだ;^_^A


健太郎 「今日は、神様が行けと言っているから・・・仕方なく行ってやる・・・ジュースに眼が眩んだ訳ではないぞ!!」


健太郎は全員に聞こえるように、もっともらしい(下らない)説明をしたのだ。

しかし、こういう見栄っ張りな所が誰かさんに似ているような・・・(笑)

その頃・・・

麗子は、1人寂しく屋上で星を眺めて居たのである。


麗子  「クション!!・・・・・・フン・・・きっと健太郎君ね・・・私の噂をしているのは・・・」

残念な事に、ただのクシャミである!!

 

 

 

健太郎は、1番近い自販が屋上にある事を知っていたので、

真由美が部屋に居ない事を計算に入れ、急ぎ屋上をめざしたのだ。

その時・・・麗子は10分100円の望遠鏡にお金を入れ、卯月町とはまた違う満天の星空に見惚れていた。

 

作者  (麗子は・・・ある意味、孤独が似合う女である!)

麗子  (どういう意味かしら・・・私には友人が1人も居ないと言いたいの?)

作者  (居ないんだろ?)

麗子  (・・・・・・)

作者  (あっ・・・泣い・・)

麗子  (なりぽし!! やっておしまい!!)

なりぽし(はっ;^_^A・・・すんまそん×256)

作者  (はうっ! ぐわぁ! ぷす〜・・・・・・)

麗子  (ふっ・・・どうやら立場を理解したようね・・・)

作者  (はい・・・(-_-;) )

 



その時、背後より聞き慣れた声を聞き・・・一瞬にして麗子の鼓動は速く、そして強く打ち始めたのだ。

 


作者  (どれどれ・・・僕ちゃんが触って確かめ・・・グサッ! はうっ!)

麗子  (わたくしは新藤麗子よ! 以後気を付ける事ね・・・次は、この程度では済まなくてよ!)

作者  (今回のでも・・・次が無い程なんですが・・・ガクッ・・・(合掌) )

 



健太郎 「どうしたんだ麗子? 1人で黄昏てるのか?」

麗子   「・・・・・・」

健太郎 「麗子?・・・」

麗子   「んっ・・・・・・」

健太郎 「!!!」



健太郎は、今が現実か妄想かの区別が付かずにいた・・・

今、自分は・・・麗子とキスをしている?・・・

普段から自分の事を【嫌い】と言っている麗子と・・・

潔癖で、貞操観念の強い麗子と・・・

何より・・・唇を奪われたのが・・・自分?・・・・・・

健太郎の思考回路は、完全にショートしていた・・・

暫くして、一瞬とも永遠とも思える時は終わりを告げ・・・

今・・・麗子と自分が見詰め合っている事に、不思議な感覚を覚えるのであった。

健太郎 「麗子・・・」

麗子   「・・・・・・あなた・・・今、わたくしの唇を奪ったわね?・・・」

健太郎 「へっ?・・・」

麗子   「覚悟しておくが良いわ・・・わたくしの【ファーストキス】を奪っておいて遊びだなんて言わせなくてよ(。-_-。) 」

健太郎 「おい・・・何が、どうなって・・・」

麗子  「ふふふ・・・新藤家の娘である、わたくしの唇を奪った男・・・いい? 健太郎くん覚えてなさい・・・ただでは済まさなくてよ♪」


麗子は、自分の言いたい事を健太郎に言い放つと、何事も無かったのように屋上を後にしたのだ。

健太郎 「俺が・・・麗子の唇を奪った!?・・・今のは・・・おい!!!」

気付くのが遅い健太郎は、麗子の想いに気付くのも遅い【鈍感な奴】である。(^^)

 

 

 

麗子は人知れず唇に指で触れると、顔を赤らめて自分の勇気を称賛いたのだ。

麗子   「ふふふ・・・私と健太郎くんが・・・(。-_-。) 」

 

 


後書きめいたもの

こんにちは 作者の【ひでのり】です(^^)

まず、【なりぽしさん】今回は第2話から、かなり間が空いてしまい申し訳ありませんm(_ _)m

そして、読んで下さった方ありがとうございます。

ちょっと【ふざけてる】と思われるかも知れませんが・・・真面目に【ふざけてる】ので(苦笑)

新藤麗子を【メインヒロイン】に添えたSSなので、ご了承下さいませ(^^)

未完にする事は、絶対にしないので今後ともよろしくお願いします。

なりぽしさん、今回もアップの件よろしくお願いします。

 

では・・・~~~\(^^ )( ^^)/~~~アドゥ〜〜〜

 

 

 

麗子  「なりぽし・・・この作者・・・中々見所があるわね(。-_-。) 」

なりぽし「舞・・・My・・・舞・・・My・・・桜木舞・・・清純な・・・はぁ〜 純白な・・・ピンクな(。-_-。) 」

麗子  「なりぽし! どうしたの?」

なりぽし「はぅ〜現実は・・・(T_T) 」

定岡  「なりぽし・・・おまえは立派だぞ! よし俺が良い所へ連れて行ってやる!!」

なりぽし「はうぅ〜定岡さん!!」

この日より、なりぽしの給料は・・・人に言えない所で費やされていくのであった・・・続く(爆)

麗子  「どこ?」

作者  「さあ?・・・・・・;^_^A」



 と、またもなりぽしのセリフまで書いて頂きました〜♪ ヽ(´▽`)/へへっ

 ひでのりさんありがとうございました〜♪


5月、梢を渡る風と共に/May wind around the trees
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